「フェルマーの最終定理」サイモン・シン 「高校までの数学は、数学を嫌いにさせるためのものである」という言葉を聞いたことがある。 全くその通り! だって私は数学が嫌なあまり進路変えたもん この本は数学が大好きな人ではなく、むしろ私みたいな数学が嫌い 難しい数式を理解している必要なんてないんです。 軽く読めるよう様々な工夫がなされ、数学の楽しいとこだけ味わえます。 この本の題となっているフェルマーの最終定理とは、とてもシンプルなもの。 (打ち方がわからないので、下記リンクを参照してください) Wiki 単純ではあるものの、数百年にもわたって数学者たちを悩ませてきた問題。 この定理は「算術」という本の余白に書かれ、その後には 「私はこの定理に関する驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここには書けない」という この本は そもそも数学って美しいものなんです。 問題を解くといったことを抜きにして考えると、 「三角形の内角の和は180°」って美しくないですか? この本の前半部はフェルマーの最終定理が生み出されるまでの過程。 その中では数学の絶対的な正しさが書かれます。 最終的に、定理は20世紀の最新の数学を駆使して証明されますが、 フェルマーがそんな知識を知っているはずはない。 フェルマーはどういった証明をしたんでしょうね? |
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前述の「赤×ピンク」に続いて桜庭一樹ですー
「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」桜庭一樹 タイトルからして甘々。イラストも甘々。 この そもそも砂糖菓子の弾丸ってなんなの?というのがこの物語の主題に関わってきます。 父は死亡、兄は引きこもりという貧乏生活を送る、主人公山田なぎさのクラスに、芸能人の娘で自分は人魚だと言い張る海野藻屑(すごい名前)が転校してくる場面から物語は始まります。 とりあえずここでタイトルの比喩の説明を。 現実主義者の主人公が必要としているのはお金。 これが「現実世界に直接影響を与えるもの」として「実弾」に例えられる一方、 不思議ちゃん転校生、海野藻屑は「自分は人魚だ」といった空想的な話をしまくります。 これが「実弾」とは反対の「砂糖菓子の弾丸」なわけです。 1ページ目で結末が示されているため、この物語を支えているのは海野藻屑のキャラクター(と作者の筆力)だけになるわけですが、 これがまたすごい。 人魚発言のうえ、ミネラルウォーターを持ち歩いて終始飲みまくる、変人美少女。 そして青白くて華奢な体にスカートの下にはたくさんの痣。 とにかくいろんな意味で痛々しくて、かわいそうで、そこが魅力的です。 多分作者は「かわいい」の根本にあるのは「かわいそう」だって意識してるんだろうな。 藻屑も主人公もまだ13歳の少女。 実弾を持たないから、現実世界に抗うすべがありません。 少女の無力さ、脆さ、思春期特有の閉塞感が胸にしみる作品でした。 悲しいんじゃなくて、やるせない。 腑に落ちないところは確かにあるんですが、少女を描いた作品としてはお勧めできます。 漫画版もでてるぽい。評判いいね。
以下ネタばれ |
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直木賞受賞で最近話題の作家、桜庭一樹。
受賞作「私の男」には目もくれず、私が買ってきたのはラノベ時代の作品たち 受験会場から地元へ戻ってくるときに読破したし… というわけで、「赤×ピンク」レビュいきますー
すげえおおざっぱな内容紹介 「赤×ピンク」 非合法キャットファイトに集う少女たちの物語(女の子が格闘技やると思ってくれれば) 桜庭一樹はこれと「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」(こっちはまたレビューします)で評価を受け、ライトノベル界から一般文芸へ「越境」しました。 少女を描く腕に定評があり、この2作は内容もそこそこダークで、挿絵なしの一般版も刊行されているんですが、やっぱりなんというか軽い(・ω・) なんで文芸的な重い本を読みたいんだという人にはオススメしない。 え?少女大好き!キャットファイトって最高じゃね!?という人 読みましょう。 あんまりネタばれもあれなので、一番最初の短編の主人公だけご紹介。 「まゆ14歳」 実年齢21歳(!!)の華奢で小柄な少女ファイター。 ヒラヒラフリフリの衣装でリングに立つ。 弱い。けれど指名ナンバー1の人気者 彼女が一番人気になるというあたりに、作者の男性観が強く現れている気が… キャットファイトものというと、男性目線ものが多いので、格闘の描写が重視されがちですが、 やっぱり作者は女性。心理描写もやってくれます。 登場人物の苦悩やトラウマ、成長も描かれているため、少女版青春ものとしても読めるんじゃないでしょうか。 格闘シーンもちゃんとあるんで期待していた人もご安心あれ! 個人的には冒頭のまゆの試合が垂涎ものでした。 怯えながらも戦う少女。 こういう歪んだ楽しみ方も可能ですw もちろん定番の、闘うのって気持ちいい!な子も描かれてます。 女性女性言ってるんで、フェミフェミした人に怒られそうですが、 女性は毎月生理でいやがおうにも「性」と向き合わなければならないからか 性別への意識が男性とは段違い。 男性はそのへんも味わってみるといいんじゃないでしょうか。 |
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「香水 ある人殺しの物語」パトリック・ジュースキント 現在公開中の映画「パフューム ある人殺しの物語」の原作です。 (映画公式サイト←フラッシュが始まるので、注意) 映画の謳い文句に「スピルバーグ、スコセッシが(映画化を)奪い合った」 というものがあるのですが、 それ見たら映画よりむしろ原作に興味が湧いてきてしまいましたヽ('ー`)ノ というわけで、つい読破しちゃったので、レビューします。 端的に内容を紹介すると、香水版「地獄変」 ずば抜けた嗅覚を持つ男性が、究極の香水を作ろうとする物語です。 タイトルからして 舞台は18世紀フランス、パリで物語が始まります。 当時はフランス革命の少し前あたり、煌びやかな宮廷文化がなどが思い浮かぶ(かもしれない)ものですが、 街は悪臭に満ちていた。 ゴミや垢、腐った野菜、魚の匂い…混沌とした悪臭の中で産み落とされた主人公、ジャン=バティスト・グルヌイユはずば抜けた嗅覚を持っていた。 彼の世界は「匂い」が全て。 「―人間は目なら閉じられる。 壮大なもの、恐ろしいこと、美しいものを目にして、目蓋を閉じられる。 耳だってふさげる。 美しいメロディーや、耳障りな音に応じて、両耳を開け閉めできる。 だが、匂いばかりは逃れられない―」本文より 芬々たる悪臭のなかで、ただひとり体臭をもたないグルヌイユ。 そして彼に関わった人々に襲い掛かる運命。 グルヌイユの異常さ、そして純粋さ、芸術の恐ろしさが息をつかせぬテンポで綴られます。 そうしてグルヌイユに待ち受ける結末は、「究極の結末」 執拗に描写される香りの世界、そして衝撃的なラスト。 初読時に私の頭に浮かんだのは、これ映画化できるのか?という疑問でした。 結果的にPG-12になったようです。 一人の天才の壮絶な人生。 これ以上は、内容に触れません。 刺激を求めるあなたにオススメします。 |
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最近読んだ本の感想を。
(いつものレビューより短め、そしてあくまでも感想です) 「怪笑小説」東野圭吾 友人のススメで読破。軽く読める短編集ですね。 「動物家族」は笑っていいんだろうか。ここだけちょっとシビアでしたね。 「おっかけバアさん」「超たぬき理論」は非常に笑えた。 ただ「超…」は宮沢賢治の「ビジテリアン大祭」を彷彿とさせる皮肉的な見方も感じました。 「アル○ャーノンに花束を」のパロディ「あるジーサンに線香を」も収録。 これは原作を読んでる人は、笑える人と、不謹慎だと怒る人に分かれそうな出来です。 「包帯クラブ」天童荒太 スイマセン。つまらなかったので、途中で挫折しました。 包帯を巻いてなぜ癒されるのか、教えてください。 個人的に白い包帯は痛々しすぎて嫌いです。 「ウェスト・ウィング」エドワード・ゴーリー 著者エドワード・ゴーリーは非常にユニークかつ悪趣味な個性派絵本作家です。(ほめてます) 彼の代表作「ギャシュリークラムのちびっ子たち(原題:死んだこどもたちのABC)」の原題だけで想像が付くと思いますが、 彼の絵本は子供に見せたらトラウマになりかねません 本書は特に字もなく、直接的な表現もないですが、そこはかとなく不気味です。 どういう状況なのか、ストーリーなのかが理解できなかったのですが、とても面白かった。 作者の意図などを考えてみたい人で、ブラックな作品が好きな人にお勧めします。(でもまずは「ギャシュリークラムのちびっ子たち」からどうぞ) 個人的にはブラックさでは「ギャシュリークラムのちびっ子たち」よりもむしろ「不幸な子供」の方が上にくると思う。 |









