純粋無垢な少女達の世界「エコール」
エコール エコール
ゾエ・オークレール (2007/04/04)
ジェネオン エンタテインメント

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映画「エコール」を観てきました★
平日の12:30からという微妙な時間帯のせいか、お客は私ふくめて4人…
観る人を選ぶ作品でしょうが、気に入る人は相当気に入るであろうタイプの映画でした。
ただ話が淡々としていて、合わない人はともすれば寝てしまうと思われるので、注意してください。

<参考>
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD9569/
(ちなみに公式サイトはなぜか403になってしまうのでリンクしませんでした)
あと、一番上でリンクしたアマゾンで、下から3番目のレビューがとても的を得ていたので、参考にどうぞ。

なんとなくデジャヴを感じたので調べてみると、
監督が、「MIMI」と同じ人だった...
(MIMIについては過去記事を参照してください。レビューしてます)

早速内容紹介です。

<あらすじ>
六歳の少女、イリスが棺に横たえられて運ばれたのは、森に閉ざされた学校「エコール」
イリスは三番寮と称される屋敷で、他の6人の少女達と共に暮らしていくことになった。
その学校は男子禁制、そして「外に出てはいけない」という規則があった。
毎年最年少の少女がやってくると、最年長の少女は外へ「卒業」していく。

少女達はどこから来て、どこへ行くのか?
 
要約すると、こんな感じ。


観終わってみると、不思議な映画でした。
原題は「INNOCENCE」なんですが(ちなみに同行した友人いわく、「エコール」は「学校」の意味だそうです)少女達の無垢さ、そしてそれゆえの残酷さ、儚さがなんというか、心にしみました。
ここまで美しいものではなかったけど、子供の頃(今もそうかな?)にいくつか似たような体験してるんですよ。
最年長の少女が去るときの最年少の少女の気持ちなんて、痛いくらいわかりました。
おそらく女性監督でなくては描けない世界。
そして純粋であった頃、こんな風に見られていたのか、というのも感慨深かった。

自然の情景の美しさもさることながら、
一部ではロリコン映画扱いされている(アマゾンで「この商品を買った人はこんな商品も買っています」を見れば納得できるかと)だけに、
登場する女の子達がみんな本当に可愛らしく、美しいです。
そして、露出が高く、カメラ回しが扇情的…
そのせいか、ふとした仕草が妙にエロティックに見えましたw
…私にはそんな趣味ないはずなんだけど…(笑)
(あ、引かないで!もうちょっと続き読んでって!)
↑DVDのジャケットと同じく、フライヤーの写真が、脚のアップ画像というあざとさだったので、覚悟はしてたんですが…
狙ってるでしょ。

友人も見終わってしばらくこの映画の雰囲気に当てられていたっぽいです。
男女関係なく破壊力がありそう。

この映画は「MIMI」と同じく、agnesb(エコールではロリータライン)が衣装協力をしていることでも知られるのですが、
少女達の衣装はすべて
リボンだけがカラフルです。
テーマが徹底されてます。

このレビューをここまで読んでくれた人には、オススメできる映画でしょう。

以下ネタばれで、
・「MIMI」との比較
・少女達はどこから来てどこへ行くのか?
を考察します。
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「エコール」は監督の前作「MIMI」で美術を担当し、監督の公私にわたるパートナーであるギャスパー・ノエ(「カルネ」監督)に捧げられています。
彼が美術を担当している「MIMI」は色彩などから鑑みるに、「エコール」よりも「カルネ」寄り。
(「カルネ」は観ていないのでそうそう勝手なことは言えないんですが)

「MIMI」にしろ、「エコール」にしろ、(おそらく「カルネ」にしろ)テーマは「男性の欲望にさらされる少女」であり、両監督の撮りたいものはそこに集約されているのでしょう。
ただ、「MIMI」とは違い、「エコール」は

・色彩の印象がそこまで強くない
・より女性にも訴える映画となった
・「MIMI」での閉塞感が薄れた
・テーマの提示が「MIMI」ほどあからさまではない

という点が異なっていると思われます。

ただ、「エコール」でのテーマカラーは「白」なので、「MIMI」の「黄色」ほど印象がないのかもしれないんですが…
それでも「エコール」は「MIMI」よりも色彩に縛られてはいなかったです。


ここで「少女達はどこから来てどこへ行くのか?」なんですが
この映画を観た人すべてが思うであろうことが、
「エコールは愛人育成所ではないか」ということ。
このことは、
ビアンカに対する、
「その脚は外の世界でも役に立つだろう」というような台詞や、
イリスが脚に怪我をしたときの心配の仕方、
5年生の審査の場面などで暗示されています。
(そんなに脚フェチなのか!とここでついツッコミ)
脚を損なえば、商品価値を失ってしまうかのような、その扱いはとても残酷…。

最年少の少女が運び込まれるときの棺は、「家族が少女をもう死んだものとする」ということでしょう。
エコールで、彼女達はひたすら無垢なまま育て上げられ、純粋無垢ゆえの妖艶さを持ったまま、外に送り出されます。
その後の運命は、更なる養成所に送られるのか、そのまま売られていくのか。
どっちにしろ、救いがないですね…
あー…


というわけで、「MIMI」との比較で触れた、
・より女性に訴える映画となった
という点は、「MIMI」よりもこの「エコール」が残酷なだけに、
かえって皮肉なことかなぁ、と。
私は「エコール」のことは女性向けのファッション雑誌で知りましたし。


長々と書きまくりましたが、今後も監督の作品は楽しみです。
あと、このレビューを書くにあたって、「MIMI」のレビューに誤りを見つけたので、訂正しておきます。
ここまで読んでくれてありがとうございました。






テーマ:ミニシアター系 - ジャンル:映画

【2007/02/18 15:34 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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